honkoma Journal / AI活用
Codex料金、誰にどのプランを配る?AI推進担当の選び方3ステップ
Codexはどのプランで使えて、どう選べばよいか。Plus・Pro・Business・Enterpriseでできることと、5時間・週単位の利用上限を一覧で整理し、会社・個人に合う選び方、上限超過後の追加利用やAPI従量課金との違いまで解説します。料金の確認先も案内します。

執筆:株式会社honkoma(書いているのは代表の林拓海。AI導入支援30社以上)。おすすめは、その経験にもとづく林の意見です。
社員にどのCodexプランを配るか決めかねているAI推進担当の方に向けて、プランの違いと配り方を3ステップで整理します。
Codexのプラン早見表
結論から言うと、CodexはChatGPTの各プランに含まれます。どのプランを誰に配るかの目安は次の表のとおりです。
| プラン | 向いている人 | Codexでできること・上限の要点 |
|---|---|---|
| Free・Go | まず触ってみたい人 | デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使った軽いタスクから試せる |
| Plus | 個人で一通り使う人 | Web・CLI(ターミナル版)・IDE(開発用エディタ)・iOS・クラウド実行に対応。5時間上限と週上限がある |
| Pro | 個人で毎日使い倒す人 | 5時間上限なし(週上限あり)。dotsが使える。3つの段階があり、最上位の段階ではUltrafastを利用できる |
| Business(Standard席) | 会社で全員に配る場合 | 2席以上。SSO・管理機能つき。年払いと月払いを選べる。5時間上限と週上限がある |
| Business Premium席 | 社内で一番AIを使う人 | GPT-6 Astraを通常枠内で利用できる。5時間上限なし |
| Edu・Enterprise | 監査・セキュリティ要件がある組織 | SCIM・監査ログ・データ所在地の指定など、組織向けの管理機能を利用できる |
料金は米ドル建てで、日本円の請求額は為替と税で変わります。金額は変わりやすいため、契約前にCodex公式料金ページで確認してください。
3つのステップで、契約するプランが決まる
会社で契約する場合は、上から順に進めてください。
- SCIM(アカウントの自動管理)・監査ログ・データ所在地の指定は、社内ルールで必須ですか?
- はい → Enterpriseを検討します
- いいえ → 2へ
- 全員分をBusinessのStandard席(標準の席)で契約します。そのうえで3へ。
- 社内に、ほかの人より明らかにAIを使っている人はいますか?
- はい → その人だけ上位の席に上げます。おすすめはBusiness Premium席です(個人Proの会社負担は手軽ですが、注意点があります)。
- いいえ → Standard席のまま始め、上限に当たる人が出てから上げます。
個人で契約する場合、まず試すだけならPlus、自分で使い倒すならProがおすすめです。自社システムからAPIで呼び出す場合の課金の考え方は、おまけにまとめました。
監査・セキュリティ要件があるならEnterpriseを検討する
情報システム部門やセキュリティ担当の確認が必要な会社は、Enterpriseをきちんと検討してください。料金より先に、次の点を確認します。
- SSOに加えて、SCIMによるアカウントの自動管理が必要か
- 監査ログを残す必要があるか
- データの保存場所(データ所在地)に指定があるか
- 暗号鍵を自社で管理する仕組み(EKM)が必要か
- 管理者が利用者ごとの権限を細かく管理できるか
このうちSCIM・EKM・監査ログ・データ所在地は、Enterprise・Eduで対応している項目です。権限管理の細かさは、Businessで足りるかを契約前に確認してください。どれも不要なら、次のBusinessで始めます。
会社はBusinessを全員に配るのが基本
会社でCodexを配るなら、まず全員分のBusiness(Standard席)を契約します。Businessでは、次の管理が初めからそろっています。
- 管理画面での利用者の管理
- ドメイン認証つきのSSO(社内のIDでまとめてログインする仕組み。SAML/OIDC方式)
- 初期設定で、入力内容をモデルの学習に使わない
一番AIを使う人には、上位の席を用意する
社内で一番AIを使う人には、上位の席を用意した方がいいと考えています。30社以上の導入を支援してきて、一番使う人の働き方が変わると、周りにもAI活用が広がると感じているからです。
ただし、最初から全員を上位プランにする必要はありません。Standard席で始め、上限に当たっている人を見つけてから、その人の席だけ上げる方が、無駄が出にくくなります。誰にどの席を配るかを利用量と成果から決める方法は、ChatGPT Proを誰に配るかで解説しています。
おすすめはBusiness Premium席
Standard席より上位の席です。GPT-6 Astraを通常枠内で利用でき、5時間上限もありません。必要な人だけ上位の席を選べ、何より会社の管理下のまま使えるのが利点です。
個人Proの会社負担は手軽。ただし統制面に注意点がある
個人のPro契約を会社負担で使ってもらう方法は、すぐ始められます。その代わり、次の点で統制がききにくくなります。
- Proは、公式の料金ページで個人向けプランに分類されている
- 初期設定では入力内容が学習に使われる可能性があり、設定(Data Controls)でオフにする必要がある
- 個人アカウントのため、会社の管理画面やSSOで権限や連携先を一元管理する仕組みがない
- 退職時に、会話やCodexの成果物を会社が引き継ぐ仕組みがない(Businessなら、プロジェクトなどの所有権はワークスペースのオーナーへ移る)
- 請求が個人単位になり、経費精算が人数分発生する
5時間上限があるのはPlusとStandard席。ProとPremium席は週上限だけ
Codexには、5時間ごとの上限と週ごとの上限があります。PlusとBusiness Standard席には5時間上限があり、ProとBusiness Premium席にはありません。週上限はどちらにもあります。
週上限の具体的な数は公開されていません。PlusとBusiness Standard席で5時間に送れるローカルメッセージ数の目安は、モデルによって大きく違います。
- GPT-6 Luna(軽いモデル):350〜3,000回
- GPT-6.1 Sol:15〜160回
- GPT-6 Sol:15〜150回
- GPT-6 Astra(最上位):5〜45回
手元のパソコンでの作業とクラウドでの作業は、同じ枠を共有します。ChatGPTのWorkとCodexも、同じ枠を使います。GPT-6 AstraはPlusとStandard席では使える量が限られます。上限を超えた場合は、クレジットを購入するか、APIキーへ切り替えて従量課金で続けられます。
上限に当たっている人を見つける

上の画像は、OpenAI公式ヘルプに掲載されている、対象のEnterprise・Eduワークスペース向けの画面例です。各自の残りの利用枠とリセット時刻は、次の場所で確認できます。
- Codex Cloud:SettingsのAnalytics → Usage
- Codex CLI:
/status
管理者が利用者ごとの使用状況をどこまで見られるかは、契約によって違います。管理画面で確認できない場合は、上限に当たった日時と、そのとき止まった作業を本人に記録してもらい、月に1回集めます。上限に当たる回数が多い人から順に、上位の席へ上げます。
個人で契約するなら、毎日使う人はPro
会社で配るならBusiness Premium席ですが、個人で契約して毎日AIで仕事を進める人なら、Proは入れるべきだと考えています。一番の理由は、dotsが使えることです。
dotsは2026年9月29日に公開された、常に動き続けるエージェントです。指示を待つだけでなく裏で作業を進めてくれるので、仕事の進め方が大きく変わります。Plusでは使えず、Proのすべての段階が対象です。提供は順次進んでいるため、すぐに表示されない場合もあります。なお、Enterpriseではdotsが初期設定でオフになっており、管理者が有効にすると使えます。
dotsとの会話自体は、ChatGPTの利用上限に数えられません(公式に明記)。ただし、dotsがCodexなどに任せた作業は、Codexの利用枠(Proは5時間上限なし、週上限のみ)を消費します。Proの一番下の段階でもこの使い方ができるため、毎日使う人には割安だと感じています。
Proには3つの段階がありますが、まずは一番下の段階で十分です。上の段階を検討する目安は次のとおりです。
- 2番目の段階:週上限に頻繁に当たるようになってから
- 最上位の段階:GPT-6 Astraを最速モード(Ultrafast)で日常的に使いたい場合だけ
おまけ:APIで使う場合の課金の考え方
ここからは、自社システムからCodexやモデルを呼び出す担当者向けの補足です。人が使うだけなら読み飛ばして構いません。
CLIはログイン方法で課金が変わる
Codex CLIをChatGPTアカウントでログインして使えば、契約プランの利用枠に含まれます。APIキーで使う場合は、使ったトークン(AIが文章を処理する単位)分の従量課金になり、クラウド機能は使えません。人が使う分はプラン、自動処理はAPIキーと分けると、請求を追いやすくなります。
モデル別のAPI単価の見方
APIは、100万トークンあたりの単価で、入力・キャッシュ入力(同じ入力を再利用した分)・出力が別々に課金されます。単価はAPI料金ページに載っています。見るときのポイントは次のとおりです。
- 軽いモデル(GPT-6 Lunaなど)と最上位モデル(GPT-6 Astraなど)では、単価が大きく違う
- 多くのモデルで、出力の単価は入力より高い
- 同じ入力を繰り返す処理は、キャッシュ入力の単価が使えるかを確認する
標準の単価から増減する条件もあります。
- Batch API(急がない処理をまとめて後で実行する方式)は割引になる
- 長いコンテキストには追加料金がかかる
- 地域処理(リージョン指定)を選ぶと割増になるモデルがある
- 推論モデルが答える前に内部で考える分(推論トークン)は、出力トークンとして課金される
クレジット
Plusなどで上限に達した後は、クレジット(追加で買う利用枠)を購入して作業を続けられます。消費するクレジットはモデルごとに違い、GPT-6 Astraのような上位モデルほど速く減ります。
見積もりと定期処理の費用
件数ごとの見積もり方はAIモデルを役割分担してコストを抑える方法、手元のパソコンとクラウドのどちらで動かすかはローカルLLMとクラウドの比較で解説しています。
よくある質問
会社のお金で個人のProを契約していいですか
すぐ試す手段としては有効ですが、統制面の注意点があります。継続して使うなら、会社の管理下で使えるBusiness Premium席をおすすめします。注意点は個人Proを会社負担にする場合にまとめています。
Codex Proはどの段階を選べばいいですか
まずは一番下の段階で十分です。どの段階も5時間上限はなく、週上限は残ります。週上限に頻繁に当たるようになってから上の段階を検討します。選び方は個人で契約するならProで解説しています。
CodexはFreeプランでも使えますか
Freeプランでも、デスクトップアプリからGPT-6 Lunaを試せます。CLIやIDE、クラウド実行まで使うならPlus以上が必要です。
ChatGPTのプラン料金にAPI料金は含まれますか
含まれません。自社システムからAPIを呼んだ分は、プラン料金とは別に従量課金されます。詳しくはおまけをご覧ください。
まとめ:全員Standard、使う人だけPremium、要件があればEnterprise
- 会社では、まず全員にBusinessのStandard席を配る
- 上限に当たる人、一番AIを使う人だけ、Business Premium席へ上げる
- SCIM・監査ログ・データ所在地が必須なら、Enterpriseを検討する
個人なら、試すならPlus、毎日使うならProです。
参考資料
※この記事のプラン・利用上限・提供モデルの情報は、2026年10月14日に確認したものです。
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